何年か前に多くの蔵書を捨てたのですが、頂いた本、特に詩集や歌集は取ってあります。それを読み返して当時は気づかなかった新たな発見をしてる今日このごろです。
また、自分が書いたものでも読み返してみて(なかなかいいじゃん!)と自惚れもあります(笑)。下の作品がそれ。
昔、若い人の言葉で【べた】という言葉がありました。ベタな笑いとかベタ泣きとか。それを歌の中に取り入れたものです。
・恋にベタ泣いたりした方、知りたいな。食べに行こ
【食べに行こ】という結句が効いてるでしょ。(失恋?友だちになろ)。そう誘っているのです。同類へのやさしさみたいなものを感じて下さい。
また、〈泣く〉という行為は気持ちを落ち着かせたり変えたりする作用もありますね。泣く→食べるという行為に共感を呼ぶのは、昔トルストイだったか誰かが、「泣きながらパンを食べたものでなければ人生の味はわからない」という言葉を思い出させます。
遅くなりました。いいなと思ったのはそれだけではありません。これが完璧な〈回分〉である事に気づかれた方は早い。でも、回分なんて所詮遊びと思われてしまうんだよなあ。市民権を得られません。
では、今夜の曲は、シュガー・ベイビー・ラブ