この頃、自分で言うのも変ですがいい短歌が出来てるなという感じがしてるのです。
・たった今君の落とした大粒の涙が一番新しい海だ
上の歌は20年ほど前、仕事関係で知った男の子が、「僕、磯辺高校のヨット部にいたんです」と言ったその言葉だけで妄想が広がってできた歌。【磯辺】という名前の高校、ヨット部。そこで、その部活で、様々な経験をしたであろうこと。自分のミスで仲間に迷惑を掛けて負けてしまったかもしれない。それをコーチは勇気づけてこんな言葉を言った?まさに「そんなバカな」としか言えないドラマが僕の胸中に広がって出来た歌なのでした。妄想は楽しい(笑)。
次の歌も夏が終わった今頃の季節。2ヶ月近く続いた20歳の夏のバイト。そのお金で沖縄の離島へ行きました。
・南十字星がここまでくれば見れるのと言ってた島の娘(こ)に会いたいな
実はこれ、確かにそう言った人はいましたよ。でもそれは現地のオジサン! オジサン→娘にしたら詩になるでしょ? 南十字星、島、娘、これらが連なると人の心に訴えるものが芽生えるのです。わかるかなあ。
短歌を難しく考えなくていいです。確かにテクニックは必要だけど何度も作ってくうちに身につきます。何より楽しまなくちゃ意味がありませんからね。
第三歌集を出すにはまだまだ作品とお金も必要です。私が第一歌集に載せた詩の1篇が中学校の入試問題に使われているそうです。数年前、旺文社さんから手紙が来て過去問題集の本を出そうとしたら、著作権法に反するという理由で却下され、一人一人にお詫びの手紙を送ったという通知でした。著作権料は今でも年に2500円ほど頂いてます。だけど、お金もお詫びも要らないから作品はどんどん使ってほしいな〜。
もうショートストーリーは書けません。でもいくつかの評論や詩はあります。老いぼれの最後の儚い希望かもしれませんね。
今日の曲はマイナーですが日本で最も注目してるミュージシャン、チャーリー高橋さん。現在はご出身の北海道が主な活動拠点のようです。僕が主催していた詩の朗読会「ふらっと詩の朗読会」に来てもらったこともありました。