昔、アングラという言葉が流行りました。英語で言うとアンダーグラウンド(underground)。つまり流行とか権威とかは無視して地下組織のように動きながら【ホンモノ】を目指す、みたいな感じです。その【アングラが流行った】というのも矛盾かもしれないけど、実はあの頃の人間てみんな既成のものに反発感じてたんですよね。今の時代に物足りなさを感じるのはそのせいだと僕は理解してます。
かのNHKでさえ、アングラ芝居を流してました。そのアングラからのし上がって有名になったのが、野田秀樹とか唐十郎とか寺山修司が有名ですが、彼らぐらいになるともはやアングラとは呼べません。有名になりすぎちゃってますからね。
あの時代の活気は凄かった!商業主義を排除するって芸術には不可欠なんだと思わせます。感動しちゃう。
そこで、今日のテーマなのですが、まったく無名で、知ってるのは彼らが舞台の上で歌ってたこの歌詞だけってやつ。誰か知ってる人は教えて下さいませ。又、彼らは今どこでなにしてるかも、もし知ってたら教えて下さい。
♬ 僕、青い虫見つけたよ。僕の手のひらのなか。僕の青い虫、モコモコ、キョロキョロ、かわいいよう。僕の青い虫、ただの虫、モッコモコ、キョッロキョッロー、かっわいいーよう♬という曲。
そのスローテンポな曲が終わると、今度は一転して、スピード感の溢れるリズムで、
♬スティンダンダン、スティンダン!♬(その直ぐ後、以下のセリフ)。摩天楼の螺旋階段、どっちが上でどっちが下だか分からない。スティン!ダンダンダン!と。
とにかく前衛的でした。また心の奥に突き刺すようなお芝居でした。ストーリーそのものよりもこれは圧倒的な芸術作品と言ってもいい。
今でも、スティン、ダンダンダン・・・というフレーズが突然湧き上がってくるのです。これ、本物の舞台で見たかったなあ。
まあ、まず見つかる訳はありません。歴史に埋もれてしまう作品てとっても多いんですよね。
さて、という訳で、ここに載せられるのは残念ながらYouTubeで引っ掛かるものだけです。今夜の曲はこちらで。