昨夜ロックカフェ「フルハウス」にて

昨日は祝日前であったので、ロックバー「フルハウス」へ行って参りました。「今日のコラム」も晩御飯も済ませた後ですから午後9時を回っていましたね。

案の定お客さんは結構いました。驚いたことに女性のお客さんが多い。ビートルズならともかく、エリッククラプトンとかってわかるのかなあと思っていたら、案の定マスターとやりあっていました。「どうもわざとらしいのよねえクラプトンて」と若い女の子の一人が言うんです。すると、マスターも負けちゃいません。「60年間クラプトンを聴いてそういうならわかるけど、クラプトンを知らないでそれはないよ」と。好き嫌いはだれでもあるが、わからないで軽蔑してはまずいよ、というようなことのやりあいです。別の女の子もどちらかというと、マスターもちで、「マスターはやさしいのよ。ビートルズファンの中でそんなこと言ったら大変よ」なんて言葉も聞こえてきました。どうも、挑発ぎみなその女の子は自分の意見を通し、人とやりあうのが好きなタイプのようです。それが許されるこの場は何と素敵な空間でしょう。

僕は家のパソコン(Youtube)から流れるジュディ・シルの「エメラルド・リバー・ダンス」をレコードで聴きたかったのですが、マスターが一枚だけ持ってるLPレコードの中には入っていないと思いました。なぜなら曲名の中にそれらしきものが見当たらなかったからです。さらに、「A面かB面かどちらがいい?」と聞かれ、「両面!」と言ったらそれは不可と言われました(笑)。A面を聴いたらすべて知ってる曲でしたがその曲は入っていませんでしたね。ところが、今その曲をYoutubeで聞いたところ、昨日お店で見せてもらったジャケットとまったく一緒だったのです! ということは・・・・B面であったか!残念。

マスターとはかなりレアな話ができます。これだけ詳しい人はめったにいるもんじゃありません。それもそのはず、彼は若いころミュージックライターになりたかったようなのです。もうあちこちに名前が出ているので挙げちゃいましょう。高山さんといい、僕より5歳以上お年を召した70代の方です。お顔は写真には載せませんでしたがこれが店内のカウンターを撮った画像です。

レスター&フラッグスの「フォギーマウンテン・ブレイクダウン」という曲の話はフェイスブックで書いたことがありましたね。生きてればもう100歳以上になるお二人がバンジョーをかき鳴らすさまがめっちゃカッコいいんです。全然今でも通じます!これ(話のみ)にも意気投合!マスターはロックだけじゃなくって、カントリーも大好きと分かりました。彼らのバンジョーはカントリーというより、ブルーグラスに移行する感じでしたが、彼らこそがまたロックへのつなぎ目ともなったわけです。ロックとコラボなんかもしましたからね。で、カントリーとブルーグラスの違いを明確にいえば、マスター曰く。「カントリーは音声。ブルーグラスは楽器」といってました。なるほどそう言われてみればそんな気もします。ちょっとニュアンスは違うけど、バイオリンとフィドルは同じ楽器なのにその音色の違いを面白く表現した言葉がありますね。

【バイオリンは歌い、フィドルは踊る】。なんと的を射た名言でしょう。そんな洒落た言葉を咄嗟に思い出しました。とにかく音楽はおもしろい! 

僕は日本の歌謡曲はあんまり聞かないのです。でも拓郎とか中島みゆきとかってのは好きです。それは間違いなく日本人や東洋人のもつ素晴らしい感性ですね。でも、世界にはもっともっと多くの感性がいっぱい!それらを知らずに死んでしまうのは実にもったいないです。感動できる気持ちこそ大切な財産なのです。というわけで、この画像、よろしくアップしてくださいませF様。

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