昨日の話になりますが、チェス用具を買いにワンズモールのドン・キホーテに行ったのですが、チェス用具はまったくありませんでした。競技人口がいかに少ないかわかりますね。そこで、今朝アマゾンだったかヤフーだったかわからないんだけど、息子に頼んで通販で買ってもらうことにしました。明日か明後日までに着けば日曜日の例会に間に合います。
これからの世の中、お店で買うよりも取り寄せってものが消費の大部分を占めるようになるんでしょうか。むかしからの魚屋さんとか八百屋さんとかってなくなっちゃうのかな。でも、この目で見て買いたいものって絶対にありますよね。本を買うのはどっち?といったら僕は絶対に本屋派です。取り寄せてもらうことも多いけど、衝動買いがあります。この前(といってもずいぶん前だけど)本屋で本を見てからネットで注文するって書いていた人もいました(笑)。
戦後すぐの時は闇市ってありましたね。実は僕の父は闇市あがりの商売人でした。もちろん違法なんだけど、そうしなきゃ食べ物が手に入らなかったり、稼ぐためにも必要でした。そこに需給のバランスもあったわけです。中には、闇の物資は絶対に買わないといって偉い学者さんが餓死したなんてニュースもありました。でもほとんどの人は買ってた。みんな生きるのに必死だったんです。
父は母と一緒に福島県の小名浜まで闇物資を買い込んできて、そえを戦後の焼け跡で戸板にならべて売っていたそうなんです。売る同業者とも兄弟分になって、かまぼこが売り切れちゃったといえば、貸し借りしてでも売っていたそうです。警察に捕まって豚箱にはいったこともあるって自慢(!)してました。ところが、その時の警察の人とも大変仲良しになって、すっかりお友達に。弟の仲人までやってもらったり・・・。
その父ですが、のちに千葉でいくつかあるライオンズクラブの一つの会長をしました。その時やった大仕事ってのが「いのちの電話」。これを千葉でも作ろうという活動だったのです。といっても資金を提供(寄付)するために奔走しただけなのかもしれませんね。いのちの電話自体はもっと前からありましたから。なんか闇市で売っていた人間が自殺を食い止める活動をするってのがおもしろい気がして下の短歌を作りました。そのまんま(笑)。
・闇市でかまぼこ売っていた父がいのちの電話をのちに始めた 稲太郎