物忘れ外来

昔は痴呆症と呼んでいましたが、今は認知症ですね。それさえも畏れ多いとかで物忘れ外来という言い方が一般的となってきました。僕らの小さいころはなんと「きち○い病院」!なんて平気で使ってましたよ。その病院です。今日行ってきたのは。

厳密には精神病院とは違うようですけどね。心の悩みというより、物忘れをいかに防ぐかといったものですから。主に投薬です。誰でもが大なり小なりなります。

先生に「昨晩は何を食べましたか?」と聞かれて即答できませんでした。うーんと考えてから答えたのがクリームシチュー。昨晩は事実それくらいしかなかった。あと、一昨日の残り物の餃子も少しありましたか。そうやって思い出すまでに少し時間が掛かります。でも一旦思い出すと、音楽のように次の節がでてくるんです。「お父さんは、肉は食べられないから、サラダについてるサラミは残すよ」というと、「僕が食べる」と息子が箸で摘まんで持ってったこともお話しました。

固有名詞が出てこない。それはそれは名前が出てこないので困ります。昔、自分が研究していた大好きな人の名前も出てきません。宮沢賢治とか中也ぐらいなら今でも大丈夫だけど、草野心平だとちょっと思い出しづらく、心平の弟子だともう誰だったか覚えていません。今、ネットで探してわかりました。田村隆一でしたね。彼ももう故人になったでしょうか。「おじいちゃんにもセックスを」はあまりに有名な言葉で覚えています(笑)。

ところで、僕が寄贈した宮沢賢治全集の置いてある「千葉市銀座通り図書館」が再び活動を開始したようですね。嬉しい。僕の差し上げたその本は、だけどそのボランティア団体が持っている図書館の間であちこち移動していると先日聞きました。そこにあるとは限らないそうです。閉じたときに売り払われてしまったものかと心配していたんですが、またみんなに読んでもらいたいです。

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