中島みゆき

ユーチューブで検索しても中島みゆきオリジナルの曲はなかなか出てこないのですね。悪女だけしか見つかりません。僕が好きなのは初めの頃の曲です。拓郎もユーミンもサザンもみんな初期がいい。というのも初期というのは本人の原型がそのまま出てるからです。但しビートルズはごく初期よりも3〜4年経った頃が1番です。自分たちで時代を作ってった感じですからね。手塚治虫が、鉄腕アトムからブラックジャックや火の鳥に進化してったようなものです。

さて、中島みゆきなんですが、ユーチューブにはなかなか彼女のオリジナルが出てきません。どうしても彼女の声でないと、あの気持ちは伝わってきませんねえ。不思議なアーチストの1人です。僕が一番好きな曲はといえば、ヒットした「悪女」とか、「時代」とかではなく、この曲。「おまえの家」なんです。中島みゆきさんに一番近い感じのものがあったのでこれをお送りします。

【わびカバー】おまえの家(中島みゆき)フル弾き語り
おまえの家 -中島みゆき(わびカバー)-

友たちは売れないミュージシャン。彼の家に行ってしている言葉少ない会話が実に心打ちます。♬ギターはやめたんだ。食っていけないもんなと、それきり火を見ている♬と。

この感性、日本人なら分かりますよねえ。ところがうちのカミさんはこういう琴線に触れるというのが大キライ。「男の人っているわよね、中島みゆきがいいっていう人。わかんなあい」なんていうのです。女々しいとしか思えないようです。カミさんは、技巧派のベースギター、例えばリッチー・ブラックモアとかジェフ・ベックとか、完成度の高いものしか認めません。それこそ感性の貧困であると僕なんかは確信します。もちろん僕もギンギンのハード・ロックは聴きますよ。

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