2ヶ月に1度認知症クリニックへ通っています。その時、本人だけでは本当のことが伝わらないせいか、妻を同伴させて下さいと言われてます。聞かれるのは、今朝は何を食べましたか?昨晩は?と言った日常的な問題です。それくらいなら予め覚えておくようになりました。
ところが、最近は一夜明ける度に膨大な記憶が飛んでしまってるような気がしてなりません。ごく普通の言葉が出てこなくなってるのです。例えば、電気代が安くなる電球なんだっけ?あらだよあれ!てな具合。勿論LEDのこと。それとか、あのお風呂やさん、大勢の人が食事もできて・・・という。もちろん皆さんはそれが【スーパー銭湯】だとすぐ言えるでしょう。
最も困るのは人の名前です。全然出てきません。毎日会ってる人の名前すら飛んじゃってる始末。これには呆れてしまいます。ドキドキヒヤヒヤしちゃう。ほんとごめんなさい。
だけど、大好きな詩人の1節なんかは今でも空で言えるのですよ。中原中也の故郷という詩の最後の部分なんか。
あゝおまへはなにをしてきたのだと吹きくる風がわたくしに云ふ
もう秋ですねえ。
さて、今日もオールディーズの洋楽ロックを聴きましょう。1952年「ミスターベースマン」です。