お風呂洗いの最後に【パイプスルー】という液剤を排水溝に流すと髪の毛が溶けたり臭いにおいも消えたりしてとっても気持ちいいです。（自分が風呂掃除の役目なので実感）これを我が家では何十年も前から使用しているのですが、それを買っていた【メトロ】という業務用販売スーパーが、去年10月末に日本からすべて撤退してしまいました。
そこで息子にネットで取り寄せてもらったのです。ところが、息子がいたにもかかわらず、ドアフォンに出るのが遅くて、不在扱いになってしまいました。悪いことをしました。どうも人を待たせることをあまり気にしないというか、当たり前だと思ってるようです。僕ならすぐに出ます。
そこで、次の日に届いたわけですが、カミさんに「一本いくらしたの？」と聞いたら５００円ちょうどぐらいというではないですか。これにはびっくりしました。２キロ入りのものですよ。メトロで買っても７００円はゆうにしていました。「それで、送料は？」と聞いたらこれまたびっくり。息子がアマゾンの会員になってるから無料だというのです。ひえ～。
続けて「じゃあ、何本買ったの？」と聞いたら「これだけ」というではないですか。それ一本。あちらの労力は送料だけで完全に消えていますよ。２度も来てもらっているのに。カミさんの理屈では、だって置いといても邪魔だもん。向こうもそれくらいのことわかってるわよ。それに、三ヶ月ももつからいっぱい買っておいても仕方ないでしょ、と。でも、僕としては腐るもんじゃないからこそいっぺんに３本ぐらい買い置きしておいてもいいと思うのです。
昔、トヨタのカンバン方式という言葉が流行しましたね。これは必要な時に必要なだけ自社に置いておくというやり方です。しかし、この方式が世の中の渋滞を引き起こし、無駄を増やしているという意見がありました。自分にとってそれがベストで、効率的であってもそれが他者や地球環境の破壊（交通渋滞など）までをも引き起こしてるのも事実であると何かで読みました。そういう事なのですよ。個人の合理性の追求よりも全体の合理性を考えるのが進歩的と言えるでしょう。今回の件で、法ではカバーしきれない【思いやり】の気持ちが大切だと思った次第です。