中央図書館へ

図書館へ行って参りました。今さら言わなくても、しょっちゅう行ってるんですけどね。

今日はちゃんと目的がありました。それは、先日自分が間違えていた短歌評のことで、調べてから行きたいと思ったからです。「自分の好きな一首を取り上げてください」というのに全員の作品評を送ってしまうという大失態をやらかしてしまいました。そこで今回は数人の好きな歌人の短歌を調べ、いま最も親しみのある歌人の好きな一首を選んできました。もともと知っていた歌なんだけど、出版年とその本の名前を知りたかったのです。

ここにきている人はほとんど短歌関係の人はいないでしょうから言っちゃいますけど、辰巳泰子さんといういう歌人です。この人がずっと気になっていたのは、その歌集の名前が、えっ? まさかっ!って感じだったからです。

それもそのはず、第一歌集が「紅い花」第二歌集が「アトム・ハート・マザー」ですからね。こんな偶然はありえないでしょ。といっても、まだわからない人にはわかりませんね(笑)。「紅い花」というのは、知る人ぞ知る「ねじ式」と並んで有名なつげ義春の珠玉の名作漫画集です。そして彼女の第二歌集の題名も又すごい。僕が最も好きな、というには言葉が足りないくらい大大大大好きなピンクフロイドの金字塔「原子心母」の原題「アトム・ハート・マザー」です。このアルバムを越える楽曲はないし、つげ義春の紅い花を越える漫画にも出会ったことがありません。この二つの名前を自分の歌集の名前につけてしまうなんて一体どんな人物なんだろうと気にならないはずはありませんでした。

彼女の年齢からすると、つげ作品と出会ったのはリアルタイムではないと思います。でも原子心母=アトム・ハート・マザーはリアルかもしれません。それでももし10歳そこそこでこれを聞いていたとすると空恐ろしい感性です。

僕が今回取り上げる歌はこれです。

・乳ふさをろくでなしにもふふませて桜おはらす雨を見ている   紅い花より

かなり過激な性描写ですねえ。エッチですねえ。楽しいですねえ。

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