神戸5人殺傷事件の無罪判決に関して様々な意見が出ています。
その殆どは「ありえない!」というものですね。僕も同意見です。何千年も前の有名なハムラビ法典では「目には目を歯には歯を」という言葉がありますが、この意味を誤解している方が大半です。これは、その罪に対してはそれ以上の罰を与えては【ならない】とするものなのです。とても優れた法の基本理念です。しかし、精神耗弱者に対してはそれすらも許されないとはいくらなんでもおかしいと思いませんか? プラスとマイナスの整合性が失われてしまいます。
仮にその犯罪が病気のせいであったとしましょう。そういう論理であるならば、人殺しという病気があったらそれは許されることになりますよね。人は大小の差はあれ、どこか「異常」なところはあります。自分だってそう。それが病気の範疇に入ろうがなかろうが、犯罪は犯罪であると決めなければ法の下の平等に矛盾が生じることになるでしょう。刑事責任の免責はあり得ないのです。
別のニュースでは、中国での話ですが、身投げ心中を図ろうとしていた母子を見つけて咄嗟にそれを止めさせたバスの運転手がいたそうです。その献身的な行為に拍手喝采といった内容でした。これは立派な行為です。間一髪で助けられたのは幸運であり、またお見事!お手柄!と言わざるを得ません。しかし、その後母子はしあわせになれたのか。実はその【続き】の方が大問題なんですよね。まだ何も解決はしていないのです。記事を読んでる人だけの慰みものになってはいやしまいか、実はもっともっと深刻になることも考えてしまいました。僕はひねくれてますか?
暗い話ばかりで申し訳ない。