縁台将棋時代の仲間

千葉駅から10分ほど歩いたところにある千葉公園には、大きな池(綿打池)、その池の中にある小さな池(大賀ハスの池)、屋外プール、子供遊具場、展望台などがあります。綿打池だけでも一周すると400メートルはあると思います。日曜日などは結構人が集まって、遊んだりジョギングや散歩なんかしていますね。今でも綿打池のボートの貸し出しはやってるようです。

30年ほど前、僕たち将棋仲間はその池のほとりの一角にある藤棚の下で縁台将棋をしていました。今ではバラバラになってしまってやっていませんが、当時は行けば必ず誰かがいて指せないことはありませんでした。けれども、そこの仲間に入るのはけっこう難しくて、よそ者には入りづらい面もありましたかね。やはりそれなりの人がいたんで・・・。僕は何度も行ってて仕事も知られてるし、若くて胡散臭さもなかったようなので、すぐに仲間に入れてくれました。夏になると採ってきたヤマイモ、秋になるとギンナンなんかも分けてくれました。タケノコもあったかな。

しかし、仲間割れもあったのか、それから亡くなってしまった人も次から次へと出て自然消滅。僕も足が遠退きました。何と言っても強い人が一人亡くなってしまったので、もう一人の強い人が、僕が来てないと指す相手がいなかったのです。僕も仕事を持っていたのでそうそういけません。そこで、弱い人ばかりになってしまったようです。

そして今日、西千葉で指していたのが、その時の「強い人」なのです。当時は五段でした。もう一人の強い人もそれくらいでしたかね。僕は四段半ぐらい。でも、まあ勝ったり負けたりしていました。その人は既に80歳を超えているんですが、まだまだ将棋は相当強い。ただ、お歳のせいか、最近ポカは何度かありますね。自分はそれで拾うことが多い感じかな。先週は3連勝、今日は2勝1敗でした。最近ちょっと分がいいようです。

自分もかなり弱くなっているんですが、最近ちょっと復調してきたかなって感じ。ただ、将棋ばかりやってるわけではないので、感が鈍ることはどうしてもありますね。

その人は耳が遠い。そして声がデカい。だから喫茶店で大きな声を出されるとほかのお客さんに僕が気兼ねしてしまいます。昔みたいに青い空の下で口の悪い中年オヤジらと将棋を指したい気持ちも少しはありますかね(笑)。

余談ですが、当時、家内のママ友が千葉公園によく行っていたようなんです。そして家内に、「公園で将棋やってる汚いおじさんたちがいるのよ」って家内に言ったことがあるそうなんです。うちのカミさんたらバカ正直に「うちの人、それ行ってる」って言ったら絶句していたって(笑)。

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