面白い言葉を書き留めておく癖

面白い言葉ってありますね。新聞の見出しでも小説の中でも、たった一行でクスッと笑えます。昔から僕はそういうものを拾っていました。そしてちょっとメモったりもします。

3月ごろだったでしょうか、高校や大学の入試結果が出たときに出ていた見出しでこんなのがありました。【隣にいた友人の名前が出ていなかった合格発表。今もトラウマです】。もうこれだけで状況が読めませんか?同じ大学を受けに行ったんですよね。仲良しだから発表も一緒に見に。ところが友人の方だけ落ちてた。こりゃあバツが悪いや。一緒に行くもんじゃありません。でもうまく伝わるでしょ。気持ちが。

新聞の見出しなんかだと、半世紀も前の話ですが、ロッキード事件というのがありましたね。当時、村上龍の「限りなく透明に近いブルー」という小説が大流行していたのですが、それをモジって、【限りなく黒に近い灰色高官】という言葉が笑えました。流行語大賞になったのかな。それともその頃はまだ大賞もなかったかもしれません。

同じく新聞に載っていたので上手い!と思ったのは、ここでも以前言ったことがありましたが、スピードスケートの岡崎朋美さんが年齢を重ねるたびに日本新記録を塗り替えていた。そこで後輩に対する彼女の言葉を代弁してこう言う見出しを新聞記者が付けました。【みんな、私についてらっしゃい。でも前に出てはダメよ】

稲西通信では、「あっ短歌の会」という集まりを年に4回催しています。その会が明後日土曜日の午後一時から西千葉の轟公民館であります。ご興味のある方は是非お越しください。見出し言葉だって短歌に通じるものがいっぱいあるのですよ。一緒に楽しみましょう。堅苦しい勉強ではありません。

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