今日はカミさんからどうしても来てほしいという申し出があったので行ってきました。カミさんの実家です。私の家のお墓参りはするのに、カミさんの実家には来ないのかい、というわけです。
天気がいいので、自転車で遠出しようと思っていたので、ちょっと迷ったのですが、我が家から10キロほど離れた習志野市なので、自転車で一人で行って帰ってくるならという条件で行くことにしました。汗だくになるので、僕が向こうでシャワーを浴びれるよう着替えを持ってカミさんが先に車で行っていました。シャワーも浴びトイレも借りてからお線香を上げ、カミさんの従姉妹つまりお義母さんの妹(叔母さん)も来て、6人で午後の食事をごちそうになりました。
いろんな話が出ましたね。コロナのことはもちろん、高校野球やちょうどその時やってた大リーグ大谷の話、それから最近の物価高やら短歌の話も叔母さんと僕の同じ趣味なので話題に上りました。
ところで、ペシャワール会というのはご存じでしょうか。数年前、アフガニスタンで凶弾に倒れた医師中村哲さんの起こした低開発国援助ボランティアの団体です。彼は賢治の熱列なファンでありあの求道者精神を引き継いでいた稀有な存在の方でした。実は家内の兄嫁さんはそのペシャワール会に今でも寄付を続けており、中村哲さんが存命の時から彼の行動にいたく感動していた一人だったのです。そこで、その会からカレンダーが毎年届くようです。トイレに入った時そのカレンダーが目に留まりました。
義姉自身が熱心な仏教徒であります。息子さんが16歳で輪禍に見舞われたのが大きな切っ掛けとなったと思われます。僕が歌集に載せた
16で逝ったお前にもう少し生きていればとみんな言うんだ
という歌は彼のことを詠んだものです。下手な歌だけど、気持ちはわかりやすいと思います。僕の第二歌集「バベル」の表紙もその16歳で逝った甥の作品です。
話しが飛んじゃいましたね(笑)。カレンダーの話でした。そのカレンダーに中村哲の言葉が載っていたのです。それは、【I’m here now where providence has led me】訳は、私は神(摂理)に導かれてここにいる。
なんとも宮沢賢治らしい、そして中村哲さんらしい言葉ではないですか。これをトイレの中で読んだとき、そうなんだ自分もそうなんだ、とハタと気づきます。それは、つまり・・・
僕は今ここ(トイレ)にいる。神に導かれて。この程度の男でございます。