里見さん編入試験失敗について(擁護論)

女流棋士の里見加奈さんが3連敗を喫し、女流棋士から女性棋士(プロ)への道が閉ざされました。

僕は将棋界のことに関しては一般の人より少しは分かってるつもりです。彼女の実力もよく理解しています。そこで、世間の間違った意見に対する反論ですが、彼女の実力が足りなかったとみるのが間違いであることは明言できます。

恐らく、永世名人の称号を手にしている谷川九段が今回の対戦相手と戦って3勝上げるのもかなりハードルが高いと言えます。逆に里見さんが、もし現在のプロ棋士すべてと対戦し、勝率5割を手にするのは容易であると思えます。ということは、奨励会を出たてのプロ棋士というのは、それほどレベルが上がっているということなのです。20年前より10年前、10年前より現在の方が最新の研究が進んでいて、かなり高度な技術を必要としています。老練狡猾な手を使っていてもなかなか若手に勝てないのが実情でしょう。

特にしょっぱな、勝率9割の若手徳田氏を持ってきたことはかなりな重圧を与えてしまったと思いますね。そして第2局目では90%優勢な将棋を最後の最後に単純な受けをせず慎重すぎる手を指したばかりに逆転負けを喫してしまいました。これもプレッシャーだったと思います。実力を発揮できませんでした。しかし、彼女は確かに【やっていける】実力は持っていますね。おそらくこれまで編入試験で入った誰よりも強いはずですよ。ホントに残念。

一番悔しがってるのは彼女でしょう。おじさんが慰めてあげる。イヤ!だって?(笑)。

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