楽しい話だけを考える

将棋をしていて負ける理由の第一はこう来られたら困るという相手のその手を考えないようにする。それに尽きると思いますね。人間だれだっていやなことは考えるのはいやです。だから負けちゃう。こう来る(攻める)とわかっているのに対処ができない。または間に合わないということは頻繁にあります。攻められた時のことより、攻めることだけを考えていた方がずっと楽しいものでしょう。攻めは五段、受けは5級なんて言われてる人もいます。(あ、俺だ)。

攻守のバランスのいい人がほんとに強い人なんでしょう。敵を知り己を知れば百戦危うからずともいいますしね。

歳を取ると、楽しいことしか考えたくないというのは事実のようです。めんどくさいことが嫌で(らく)がしたい。そのくせ、人にはよく見られたいと思ってるんだから、まったく勝手なもんですわ。だから周りから疎まれ「おじいちゃん、そんな我儘いけませんよ」と言われるようになっちゃうんでしょう。

ところが最近、【勝手に妄想】も年寄りには有効な心の治癒になってることに気付きました。本当に心が和み、引きこもりも悪くはないということになるんです。一人妄想して楽しむ。妄想のなかでは自分はヒーロー。さらに、妄想の熟達者ともなれば、そこから覚めても虚しいと感じないのだから大したもんです。しかも治癒になる。それを可能ならしめたのが、長年の妄想訓練。歩くとき、サイクリングするとき、ゲームをするとき、そして寝ころんで考える時、24時間妄想に浸ります。そうしているうち、ひょんな発見も多数出てくるんです。まさに妄想そのものなんだけど、これが意外と面白い。あり得ない話がポンポンでてきて、それを全て手帳に書きとってる。それが今の僕の全てと言っていいでしょう。とはいえ、現実の出来事と混同しないように気をつけています。やるべきことをやってから妄想に浸ることにしています。

では妄想の曲をひとつ。

ミスター・ロンリーです。

ボビー・ヴィントン Bobby Vinton/ミスター・ロンリー Mr. Lonely (1964年)
Mr. Lonely -Bobby Vinton-

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