詩又は詩人なんてものはほとんど認められないものです。学校の試験問題に出るから知ってる程度でしょう。
好みも千差万別。感動を呼ぶ完璧な詩でも(なあにこれ?)がほとんど。理解されることの方が稀であると言っていいです。
現代詩のような分かりづらい詩ともなると、格好つけてるだけにしか思われません。でも、分かる人には分かる。(当たり前だ)
僕が回文にして短歌を作ったり、詩を書いたり姑息な手段を用いてるのも、そっちの方で気を惹こうという意図が少しあります。
下の詩は回文ではありません。短歌を繋げて詩を構成したものです。恐らく短歌だけをしてる人間には到底受け入れられない、それこそ邪道の作品ですが、先日断捨離の最中に見つけて(なかなかいいじゃん)と思えて載せることとしました。勿論これを含めて四半世紀の作品集は総て処分しました。
この短歌からなる詩はブルースでもあるので、今夜の曲はこんなブルースから。
おもちゃのピアノ
「こんなもんやめちまいな」と取り上げてあたいの煙草あんたが吸った
合挽きのお肉を買ってきたんだよ。だけど独りで泣いて食べてた
どうしてもあんたは行くの?あたいたち、なにも悪いことしちゃいないのに
ブルースが好きだったからブルースのお酒とよんで飲み干してやる
淋しいよ 冷たい雨の降る晩にあんたの携帯鳴った気がして
改札を抜けて天国行っちゃったドレミファソラシおもちゃのピアノ
音が出ると笑う子なのよ 1歳の祝いにあんたが買ってきたおもちゃのピアノ
苦労人だからあんたもわかるでしょ。あんたもそういう顔してるもの
アバズレの昔みたいに今夜(いま)だけは飲んだくれてもいいですか?いいですか?