確率

先日将棋を指しに近くの公民館へ行きました。出席者はいつもの顔ぶれで席主も入れて10名ほどです。

【振り駒】という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、先手で指すか後手で指すかを決める儀式であり、どちらかが「歩」という1番価値の安い駒を手の中で振ってから盤の上(プロの対局では大きな布の上)に放るのです。

もし歩(表)が多く出たら振った人が先手であり、【と】(裏)が多く出たら振った人は後手になります。私が振って表が3つ裏が2つなら私が先手ということになりますね。

稀に全部裏、全部表ということもあるのです。昨日の対局の1つには、それがありました。相手の人が振ってすべて「と」(裏)の文字が出たのでした。

「おや、珍しいね」相手の方がそう言いました。私も「そうですね。では先手をやらせてもらいます」と言って駒を進めました。

相手の方も指します。そこで僕の指がハタと止まりました。普通序盤はパッパッパと進むので、その時は相手の方も(これはいつもと違う手でくるのかな?)と勘ぐったことでしょう。

でも、その時は違います。実はさっきの駒がすべて裏(又は表)で出てくる頻度は何回に1回なんだろと気になってたのです。そして、それが2分の1掛ける2分の1を5回掛ける事に気づきました。つまり、64分の1。64回に1回の割合で現れる現象であると分かったのです。

【早く指せ!】(笑)

いやあ、確率というのがいつも頭の中にありましてね。自分が悪いことをしたら必ずその報いが来るだろうなとか、良いことをしたら報われるだろうなとか、総ての因果報応も確率の法則から成立してるんじゃないかと思うこのごろなのであります。  

では、曲に参りましょう。

Fly Like An Eagle
Fly Like An Eagle -Steve Miller Band-
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