認知症の気持ちはこんな感じ

うっかりしてしまう事が多いです。夜よりも朝の方が。

一番気を使わなくてはいけないのは、やはり薬を飲むことでしょう。認知症の薬と降圧剤。一日1錠ずつ朝ごはんの後に服用します。今、通院して二年以上になりますが、3錠多くあります。ということは三回ほど飲み忘れがあったということですね。忘れたことも忘れているんです。それと、朝にウッカリが多いのは、持ち歩くものがあるからです。今のご時世マスクとハンカチは絶対欠かせません。それと僕の場合銀行の通帳はいつも持ち歩きます。あと鍵とか財布なんかは当然なんですが、人に上げるものを忘れて家を出てしまう事もあります。さらには行き先を間違えてしまう事なんかも。自転車で行って自転車を忘れて歩いて帰ってきた事もあります。それだけならまだしも、その自転車をどこに置いてきたかを思い出せない。これはホントに困ります。だから近頃は自転車を置いたらどこの場所に置いたかスマホにメモ書きしてから出かけるようにしています。これがだいたい認知症患者の勤めだと思っています。

仕事を辞めたので人にそれほど迷惑が掛からないのは有難いですね。生活のためにどうしても働かなければならない人ってのはツラいでしょう。しかも若年性の認知症患者とかになると、自責の念にも駆られるかもしれません。僕は65歳でなったのでまだよい方です。認知症だと認めてもらえると皆さん優しい。千葉市の認知症相手にお仕事をしてくれる人なんか、僕の目線に腰を落として笑顔で話してくれます(子供かよ)。僕はどういうふうに見られてるか、ちゃんと分かってるんです。ゆっくりはっきりと口を開いてお話をしてくれます。でも有難い。こちらも聞き漏らさないようにしっかり耳に入れます。でもやっぱり人の名前は覚えられませんねえ。形の認識は良い方です。それと僕は音楽が好きなんで人の声には敏感です。声でこの人!ってわかります。

夕方この前の認知症の会であった女性の人から電話を頂きました。以前お会いした時の話を冊子に載せたいのでその話を郵送で送りますので載せてもよろしいかどうか確認してくださいという話でした。さすが抜かりなくやります。もちろんご協力させて頂きます。

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