今朝のテレビ(たぶんNHKだったと思う)で、NTTでは、コロナで在宅勤務が増え、それを今後逆手に取って有効利用し、働き方改革につなげようという話がありました。
3万人を対象にテレワークに切り替えるというものです。ところがその終わりに「・・・そうして優秀な人材を確保する」と言っていたのが引っかかりました。ここが大問題なのです。では、優秀でない人材は切り捨てられる? まさにその通り! ある程度の優秀な人材など要らなくなって、【超優秀】な人しか要らなくなる。すると、頭脳集団だけの企業と普通の企業という二分化が進みますね。不要なものはモノであれ、人材であれ容赦なく切り捨てスマートな形になってゆくものです。それが資本主義の最終形態といっていいでしょう。これでは富の分配も進まないし、企業間ヒエラルキーができてしまい、新たな序列が人間性を失わせることになりはしまいかと危惧します。何とかしなくてはいけません。でも、共産主義社会主義に自由はありません。生活保護もいっぱいいっぱいでしょう。働き方改革が弊害を産むことも十分にあり得るという事です。
かくいう僕なんか、なんの能力もありませんでした。転職したときはそりゃあもう、右も左もわからず、すぐにクビになると思っていましたねえ。でも、女房子供を抱えて路頭に迷わずに済んだのも、こんな僕を雇ってくれた社長さんがいたからです。
思いやりという言葉は古めかしいけど、やっぱり大切です。能力だけでは何かが破綻する。それは僕のあやふやな予感でしかありませんが。