民主主義を愛する僕としては絶対に日本が社会主義や共産主義にはなってほしくはないと思ってます。でも、資本主義がいずれ終焉を迎えることはなんどもここで予言したと思います。その理由はどんなに頑張って働いても、もともとの富裕層しかお金は貯まらないからいつかどうしようもなくなって・・・というのが、実感してきているからです。これこそが資本主義崩壊の仕組みです。
アメリカが移民の国であることは皆さんもご存じでしょう。その移民の多くは主にイギリスなどから渡ってきたプロテスタントでした。そのプロテスタントの中でも、カルヴァン派は、富を得ることは神からのギフトだと言って大いに稼ぐことを奨励しました。それが今日のアメリカの思想を形成したと言っていいでしょう。逆に貧乏人はそのギフトを与えられなかったのだと。その新大陸では、カソリックではご法度であった稼ぐことが大いに奨励され、心置きなくアメリカンドリームを皆が追い求めたのですね。貧富の差などお構いなしとばかりに。
ところが、100人にも満たない大金持ちの富が、地球の財産の半分を占める程になると、これは明らかに異常としか言えません。どんなに税制を改良してもそうなってしまうのです。
資本主義の仕組みがそうなってるんだから仕方ないです。悪いことをしてるわけじゃなし、本人(億万長者)たちも確かに社会奉仕に大金をつぎ込んでいるのを理解します。ある人は本気で世界から貧困をなくしたいと思っているし、またある人は、疫病をなくしたいと財団を設立しています。そういう金持ちもいます。これは仕組みなのだから仕方ない。彼らを非難するつもりはありません。
11年前2011年9月~10月にはにウォールストリートで若者たちのデモがありました。「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に行進したんです。2ヶ月ほどで鎮静化したのは、諦めだったのでしょうか。その後、これは世界に飛び火し、日本でも「オキュパイ東京」(東京を占拠せよ)が言われてましたね。また、フランスでは格差問題とは違うけど、黄色いベスト運動というデモも2018年にありました。これは燃料費を上げるということに反発した労働者たちが道路整理などをする人がよく来てる労働者の黄色いベストを着て抗議運動を起こしたのです。
なんで急にこんなことを書いたのかと言うと、実は自分が今学んでいるお金の貯まる話を読んだりユーチューブで見たりしているうち、こりゃあ、元から「持ってる」人間にはかないっこないやってことに思い至ったからでした。初めから5千万円ある家とない家ではもう一生、どんなことしても金銭面では勝ち目はありません。ということはその金銭分を稼ぐために貧乏人は何年も働かなくちゃいけない。それまでにもう歳をとっちゃう、ということです。スタートラインでハンデがあるんですね。受ける教育も違ってくるし、海外に行く時間も知見も違います。金持ちは、プライベートバンクを持って劣後債に3千万をポンと出して、それを複利運用で置いとくだけで、ひと財産を形成することも可能なんです。何もしないで倍以上になります。実労働よりもよっぽど効率がいい。おかしいと思いませんか?そもそも食べてゆくだけで精一杯。運用に回すお金すらないのですよ。庶民は。それなのに、努力だとかギフトだとかって言われてもねえ。
僕はお金を複利運用はしません。分配(利息を受け取る)型の貯蓄はします。そしてそのお金は市原で社会奉仕に役立てるつもりです。死ぬまでにそれをやり遂げたい。まだそのお金は貯まっていません(笑)。