吉田拓郎がときどき無性に聞きたくなります。今風呂場で口をついて出てきた曲は「今日までそしてあしたから」という曲です。
この曲の思い出といえば、見延典子が早稲田大学の卒論に書いた小説「もう頬杖はつかない」がベストセラーになり、それが映画化されたとき、最後に流れるこの曲が後を引きました。主人公の女性はどちらかというとだらしのない女性で、恋愛でもずっと後を引くタイプなんだけど、そんな自分と決別するというストーリーなんです。
森本レオと桃井かおりが好演してましたねえ。「あたしどうすればいいの?死ねばいいの」と桃井がいうと、「お前はいつも死ねばいいの?死ねばいいの?と聞く」と叱る森本レオ。当時の大学生の気質が自分の年代にはよく分かりますね。
拓郎には名曲がいっぱいあります。時代にマッチしていたのでしょう。世の中が拓郎を欲していた。あの日に帰ってもいいことはないのはわかってるけど、あの頃の曲はいつまでも聞いていたいです。
それと、この曲は、お遍路さんに出るつまり家出少女の物語、やっぱり映画ですが、「旅の重さ」でも使われました。これも見ました。是非お勧めします。