この10日間は色々なことがあったのですが、あえてここには書きませんでした。

以前も言ったと思うんだけど、大学のOB会が10月10日にあって、その帰りには、高見順賞を獲った詩人田口犬男君と数時間喫茶店でお話をしました。両方ともとっても有意義な話ばかりで、楽しい一日でしたねぇ。その後、大学のOB会では皆ラインに参加して、以前よりもずっと多くの人が参加して賑わっています。犬男君もまた復活して今月号の現代詩手帖に詩を書いていますので興味のある方は読んでください。

ブログでいつも読んでるものがあります。

それは「続・SACRA事務局の日記」で検索すると出てきますが、僕が初めて千葉で詩人の集まり「ふらっと詩の朗読会」を開催したとき、H氏賞をとった詩人片岡直子さんの朗読の裏で伴奏をするミュージシャンとして出てきた人でした。当時は高橋裕で出ていたのかチャーリー高橋であったのか、忘れてしまいましたが、既に四半世紀以上の知り合いです。彼も僕と同じ年齢のせいか、同じ時代の空気が読めるんですね。彼のブログはそれ以前からも続いており、僕はそのほとんどを読んで今日に至ります。

今月14日に書いた「高橋栄次郎(お父様のこと)5強制労働~帰還 異国の丘」は大変読みごたえがありました。史実を身近なところからリアルに伝えています。お父さんはシベリアに抑留され、共産主義を叩きこまれたのち、いわゆる「アカ」として教員を続けていた、という下りなんか、実にリアルだなあって感じました。今の世代には理解できないことと思うけど、あの頃は労働運動とかバリケードとかってのが日常茶飯事にあったんです。ということは、今の80代90代の世代が実はそういうことに深くかかわっていたってことなんですね。「ちょっとあの静かなお爺さん、昔労組の元会長さんなんですってよ」ってことがあっても全くおかしくはありません。

僕らはほとんど遅れてきた世代です。一部そういう活動に走っていた人もいましたが僕は違います。音楽は政治と結びつきやすいけど、特にそれで聞くというものではありませんでした。良い曲だから聞く。それでいいんです。ウッディ・ガスリーは労働運動と密接な関係があり、PPM(ピーター・ポール&マリー)の花はどこへ行ったも反戦フォーク。当時のヒッピーだって反戦を掲げていました。でも、政治に関係なくいい曲はいい。それだけですよ。つまらない曲はつまらない。

求めているのは自由です。ところが、アメリカで自由というのは実はリベラル派ではなく、共和党の方なんですって。これって意外でした。つまり市場は自由に任せた方がいいというのが共和党の政策でしょう。貧乏人は貧乏のままでもよし。それを修正すれば共産主義になってしまう。そういう論理です。

自由を愛する僕としては貧乏な人にも神の恵みを分けてって気持ちになりますが、自由ってなかなか大変なことなんですね。だからこそ音楽にそれを求めているのかもしれません。

話があちこち飛びました。今日はガスリーの曲でも掛けましょうか。

「我が祖国」という邦題 This land is your land

ノーベル文学賞を獲ったボブ・ディランが尊敬するガスリーの病院見舞に行ってますね。

Woody Guthrie- This Land Is Your Land
This Land Is Your Land -Woody Guthrie-

こちらの曲も一度載せたかった。バンジョーといえばこのお二方。フォークというより、ブルーグラスというジャンルに入るのかもしれませんね。

フォギー・マウンテン・ブレイク・ダウン まさに「霧が晴れてきたぞ!」という楽しい曲です。

Lester Flatt and Earl Scruggs – Foggy Mountain Breakdown (Original 1949)
Foggy Mountain Breakdown -Lester Flatt and Earl Scruggs-

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